リハビリテーション部

当院のリハビリテーション部は、病院の理念・基本方針を踏まえ、すべての人々の人権を尊重し、地域の方々が心豊かに安心して生活していただけるよう、リハビリテーションサービスを提供することに努めます。

各種療法のご紹介

理学療法(PT)
理学療法は、主に身体の動きの調整を行うとともに、歩いたりといった基本的な動作の練習などを中心としたリハビリを行います。


作業療法(OT)
作業療法は、主にトイレや着替え、家事、趣味活動など日常生活に即した動作の練習や、手を使う練習などを中心としたリハビリを行います。



言語聴覚療法(ST)
言語聴覚療法は、主に言葉などのコミュニケーションや、「噛む・飲み込む」といった口や喉の機能の練習などを中心としたリハビリを行います。




各種訓練のご紹介

当院リハビリテーション部では、患者様の状態に合わせて様々な内容を組み合わせ、個別のプログラムを組んでリハビリテーションを提供し、生活全体を支援できるように努めています。

主なリハビリテーション機器のご紹介

当院では、より充実したリハビリ環境を提供するため、広いリハビリルームに様々な機械・器具を設置し、患者様それぞれのプログラムに応じた良質なリハビリサービスを提供しています。





長下肢装具
マヒで足が動かせない早い時期から、この器具を着けて立ったり、歩いたりする訓練を行うことで、より早い機能の改善が期待されます。


アイビス
(随意運動介助型電気刺激装置)

マヒで動かしにくくなっている筋肉を、電気刺激を使って自分の意志で動かすことができます。マヒの改善に効果が期待できます。

バイオステップ
座って手足を動かすトレーニング器械です。身体にご不自由がある方でも、比較的安全に、手軽に運動ができ、筋肉や心肺機能の改善が期待できます。


リハビリファーム

リハビリルームに隣接した「リハビリファーム(菜園)」では、四季を通じて様々な野菜を患者様とともに育てています。
園芸療法の一環として、患者様と植え付けや水撒きなどを行い、収穫を楽しみます。収穫した野菜は退院後の調理などの生活練習にも活用しています。
収穫の時期には、院内保育所「スマイルキッズ」の子ども達もお手伝いしながら一緒に過ごします。
屋外の空気をいっぱいに感じながら気持ち良いひとときを楽しむことができます。

摂食・嚥下リハビリテーション

食物を認識し、口に運んで飲み込むまでの一連の流れを摂食・嚥下といいますが、脳卒中などの原因で、摂食・嚥下に障害が起こることがあります。

当院では、言語聴覚士をはじめ、医師・看護師・理学療法士・作業療法士などが協働して摂食・嚥下リハビリテーションを実施しています。
摂食・嚥下機能を詳しく評価する方法として、嚥下造影(VF)検査、嚥下内視鏡(VE)検査があります。
当院では他科と連携し、必要に応じて2つの検査を実施しています。
また、当院には歯科口腔外科があり、連携を図っています。噛み合わせが悪いと、きちんと力が入れられずに転倒しやすいというデータもあります。
当院では、入院中に入れ歯の調整をされる患者様も多く、きちんとした噛み合わせでリハビリが進められたとお喜びいただいています。
回復期リハビリテーション病棟のある病院で、院内にVE検査のできる耳鼻咽喉科や、歯科口腔外科のあるところは県内でも少ないようです。
当院は、総合病院であるという特色を活かし、他科と連携して摂食・嚥下リハビリテーションに取り組んでいます。

学会発表

○回復期リハビリテーション病棟開設一年を振り返って  (川口修身:第26回山口県国保地域医療学会)

○立位姿勢における異なる注意方向の教示が重心動揺に与える影響  (清木宏徳:第50回日本理学療法学術大会)

○著明な起立性低血圧に対し有酸素運動が有効であった急性自立神経系ニューロパチーの20歳代女性  (舞田貴之:第53回日本リハビリテーション医学会)

○語義失語患者様の復職支援 (中村綾子:第18回日本言語聴覚学会)

○交通事故による頭部外傷により全介助状態であった20歳代女性に13年以上かかわった症例  (舞田貴之:第1回日本リハビリテーション医学会秋季学術大会)

○当院における訪問リハビリテーション事業の検討 (川口修身:第56回全国自治体病院学会)

○床反力計を用いた立位での安定性限界における解析項目とバランス能力との関係  (清木宏徳:第43回日本臨床バイオメカニクス学会)

○注意方向の異なる練習方法によるCross Testの改善度の相違  (清木宏徳:第52回日本理学療法学術大会)

○重度の起立性低血圧を呈する急性自立神経性ニュ-ロパチーに対しBiostepを用いた理学療法が有効であった一例  (舞田貴之:第52回日本理学療法学術大会)

○ボツリヌス療法により歩行能力の改善がみられた遺伝性痙性対麻痺の症例  (舞田貴之:第2回日本リハビリテーション医学会春季学術大会)

○「料理をしてみたい」4年越しの思いを引き出すことが出来た症例  (吉本 満:第52回日本作業療法学術大会)

○脳卒中患者における注意方向の違いが筋力に及ぼす影響  (清木宏徳:第2回リハビリテーション医学会秋季学術大会)

○注意の向け方の違いによる運動パフォーマンスの変化  (清木宏徳:第31回山口県国保地域医療学会)